色が見えるしくみについて
皆さん、こんにちわ!
何故、景色が色付いて見えるのか、子供の頃などに不思議に思って両親や先生に質問したりしませんでしたか?
今回は人が色を認識する仕組みについて触れてみたいと思います。
関連する項目として、前に「光の三原則」について触れましたが、もう少し掘り下げる内容になります。
「光」とは
色がなぜ生じるかを科学的に明らかにしたのは「万有引力」等で有名なイギリスの物理学者、アイザック・ニュートンです。無色の太陽光をプリズムに通すと、光が分散して赤橙黄緑青藍紫の7色の光の帯が現れる現象を実験で示しました。例えば自然現象では「虹」が典型的ですね。光は波長の集合体だという事です。
このうち人が視認できる光を可視光線といいます。光は目には見えませんが、可視光線の隣には日頃耳にする「赤外線」や「紫外線」があります。これらが影響して、肌が日焼けをしたり、病院の診察の際にも有効利用されていたりします。
「目」から受けた刺激が「脳」に伝わって「色」を判断する
太陽や電球などは、それ自体が光を放っていますが、色自体は無色で透明です。では、私たち人間に届く色がどうして見えるでしょうか。実は光が物体に当たり、反射や吸収をして分化して届いた光を見ているのです。真っ暗な部屋では色が見えないどころか、ものの形も分かりません。これは、物体が光を全く反射していないからです。光を十分に受けると、その物体に一部の色が吸収されて、その一部が物体を反射して私たちの目に届きます。
眼の奥には、光を感じることができる視細胞があります。視細胞は特定の波長範囲の光を強く感じるようにできています。それが、赤(R)・緑(G)・青(B)の3色です。それぞれの視細胞が受けた刺激は、視神経を通って脳に送られます。脳は3種類の受け取った刺激の割合から何色なのかを判断します。例えば黄色い光を受ける時、赤と緑の刺激を同時に受けます。すると、脳はその光が黄色であると判断するというしくみです。私たち人間はこのようにして「光」から「色」を判断しているのです。
人が見える「世界」
このように、物に色が絶対的にあるわけではなく、光の反射の具合で判断しているという事は、極論、人によって見えている世界が違うかもしれないのです。リンゴを見て「赤色」だと言葉で伝え合っているだけで、他の人は青に表示されているのを「赤色」と表現しているのかもしれないのです。そう考えると少し不思議な気分になりませんか?
ひょっとしたら、周りの色彩感覚が独特だと思われている人の目には、自分とは違う色の世界が広がってるかもしれないのです。
いかがでしたか??
今回は色が見えるしくみについてご紹介しました。
普段、当たり前のものが実は違ったり・・・。
そんなことを考えるのも面白いかもしれないですね。