水に強い紙「ユポ」とは?

水に強い紙「ユポ」とは?

数ある紙の中には、水溶性や耐油性といった特定の機能を備えたものが存在します。
これらは「機能紙」と総称され、備えている特性に応じて水溶紙や耐油紙といったように名称が決められます。

ミドリちゃん

今回はそんな「機能紙」の中から、弊社でもよく取り扱っている耐水性を備えた耐水紙「ユポ」について紹介させていただきます。

1.耐水紙とは

耐水紙とは??

「耐水紙」とは、「水が染み込みにくい」、「水に強く、濡れても破れにくい」といった特徴を持った紙のことです。
上質紙やコート紙などの一般紙と比べると、耐水性に優れており、ポスターや飲食店のメニュー表、荷札、食品の容器のラベルなどの様々な用途で幅広く使われています。

2.ユポ

「ユポ」はユポ・コーポレーションが開発した合成紙の商品名です。
一般的な紙が木材から作られるパルプ(植物繊維)を主原料としているのに対し、ユポの主原料は合成樹脂「ポリプロピレン」と鉱物である「無機充填材」となっています。このことから厳密に言うと「ユポ」は紙ではなく、プラスチック素材のフィルムとなりますが、紙と同じ用途で活用できるので紙と表現されています。

3.ユポの特徴

〈使用例〉

◆ポスター(屋外用)

雨風にさらされる屋外ポスターに最適。


◆タペストリー

印刷がきれいで、強く、しなやかなため、飲食店やショップのタペストリーに使われています。


◆メニュー表

パウチやフィルム加工した紙製メニューよりも加工が簡単なため、コストダウンが図れます。汚れが染み込まないので衛生的です。


◆各種POP

耐水性と特有のコシを活かして、スイングPOPや冷蔵・冷凍ケース用のPOPなどに使われています。


●耐水・耐油・耐溶剤性が高い

プラスチック素材なので一般紙と比べて耐久性に優れており、水や油、有機溶剤に濡れても形状変化や強度・品質の低下がほとんど起こりません。

●破れにくい

破れにくい!!

引っ張り、折り曲げ、衝撃に強く、紙よりも破れにくいです。

きれいな状態が長持ちするので、印刷物の交換頻度を減らせます。

●軽量かつラミネート加工に対応

軽量かつラミネート加工に対応

同じ厚さのコート紙と比べると重さが約2/3と軽く、上質紙と違って表面が滑らかなのでラミネート加工にも対応しています。

●発色が良く、筆記適正がある

発色が良く、筆記適性がある。

コート紙のように発色が良いので、色鮮やかな表現ができます。

また、油性ペン以外にボールペンや鉛筆も使えるので筆記媒体としての適正も高いです。

●印刷方法及び使用インキを選ぶ

プラスチック製品と同様に熱に弱いので、レーザープリンターのように高温になる印刷方法には適していません。
また、それ以外の印刷方法でもメーカーが推奨しているインキ以外は使用しない方が良いとされているので注意が必要です。

●乾燥速度が遅い

一般紙と比べて乾燥が遅く、仕上がりまでに時間がかかります。

●一般紙とは別枠で処分する必要がある

プラスチック素材なので、一般紙と一緒に紙ゴミとして処分・リサイクルすることはできません。
各自治体の指示に従って一般ごみとして出すか、リサイクル方法を探す必要があります。

まとめ

「ユポ」はその優れた耐久・耐水性と印刷適性の高さから、ポスターや容器のラベルといった私たちの身近なものにも多く使用されています。

室外ポスターや荷札などの水に濡れる恐れがある印刷物を作る際は、「ユポ」を積極的に使ってみることをおすすめします。

ミドリちゃん

「ユポ」についてもっと詳しく知りたい方は弊社営業担当までお気軽にお問い合わせくださいね。

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