英文名刺のポイント 〜ビジネスシーンで伝わる名刺〜


近年、海外企業との取引や外国人スタッフとの交流が増える中で、名刺の裏面に英語表記を加える企業が増えています。
国内向けだけでは伝わりにくい情報を、英語でわかりやすく記載することで、第一印象やビジネスのスムーズさが大きく変わります。
今回は、英語表記を入れる事例・注意点、肩書の英語表記の考え方、レイアウト例についてまとめました。
1、肩書・部署名の英語表記
肩書きの英訳は、会社ごとに正しい呼称を使うことが重要です。以下は一般的な例です。

上記の役職名は、会社の組織構成や文化によって若干異なる場合もありますので、あくまで一般的な例としてご活用ください。
※1:同じ会社で社長とCEOがいるパターンがありますが、必ずしも「社長=CEO」ではありません。
日本の「社長」は会社法ベースの役職で、「CEO」は欧米流の経営上の肩書きです。
同じ人物が兼務することもあれば、役割を分けることもあります。
※2:「Salesman」など古い表現は避け、性別を問わない表現にしましょう。
2、注意点
<1> スペルや翻訳の正確さ
一文字の間違いでも相手に不安を与えます。必ず第三者のチェックを入れましょう。
また、英語表記は直訳ではなく、英語圏で自然な表現にすることが大切です。特に役職や部署名は注意が必要です。
<2> 住所表記は海外向けに
「番地・町名・市・都道府県・郵便番号・JAPAN」の順で記載します。
<3> メール・電話番号の国番号
電話番号には「+81」を付けるのが望ましいです。
3、具体的なデザイン例
<例1> シンプルな片面日本語/片面英語
<特徴> 見やすさを重視し、国内・海外の両方で使える汎用的なレイアウト。
〈表面〉
⚫︎ロゴ
⚫︎氏名(日本語)
⚫︎部署・役職(日本語)
⚫︎住所・電話・メール(日本語表記)

〈裏面〉
⚫︎氏名(ローマ字)
⚫︎部署・役職(英語)
⚫︎住所(英語表記)
⚫︎TEL(+81 国番号付き)・E-mail

<例2>シンプルな配置でQRコードを記載
<特徴> 海外の展示会や国際イベントでの使用に最適。メールアドレスの打ち間違い防止、Webでの追加情報への誘導が可能。
〈表面〉
日本語面はロゴを強調し、文字情報を少なく
+QRコード(会社HPなど)

〈裏面〉
英語面はロゴを入れずに表記
+同じQRコード

4、全面英語表記のレイアウト例
<例1>

<例2>


名刺の裏面に英語表記を加えることは、国際的なビジネスへの第一歩です。
正確でわかりやすい情報を載せることで、名刺が単なる連絡先ではなく、相手に安心感を与えるツールになります。
阿竹印刷工業では、英語表記を含めた名刺デザインやレイアウトのご相談も承っております。
「海外向けに名刺を整えたい」「正しい肩書の英語表記が知りたい」など、お気軽にご相談ください。