自身の行動は大丈夫ですか??
つい先日、名古屋港のコンテナターミナルでシステムが攻撃されたニュースをご存知でしょうか??
名古屋港は日本で第4位の取扱量を誇る港でその影響は少なくないのは容易に分かるかと思います。
さて、このシステムが攻撃された内容ですが、身代金要求型ウィルス・ランサムウェアに感染した事が原因でした。
この事例は国内初の影響事例だったそうです。
ランサムウェアとは??
「ランサムウェア」は、デジタルな身代金要求犯罪を指す言葉で、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)の一種です。
ランサムウェアは、コンピューターやネットワーク上の重要なファイルを「人質」に取るような方法で機能します。
具体的には、ランサムウェアはコンピューターに侵入し、重要なデータを暗号化(あるいはロック)します。
そして、「データを元に戻すための解除キー」を手に入れるために身代金を払ってくださいと要求をしてきます。
しかし、身代金を支払っても必ずしもデータが戻る保証はありません。
場合によっては、支払った後でもデータが戻らなかったり、さらに多額の金額を要求されることもあります。
今回の名古屋港で起きた事象の主たる原因は定かではありませんがそのシステムを利用しているパソコンから感染をして今回の事例に陥ったようです。
個人は関係ない??
今回は、大規模なシステムへの感染でしたが私たち個人には全く関係がないかというと、そうでもありません。
ネット環境は当たり前の時代で仕事でもメールやネットは必須のツールになっているかと思います。
「フィッシング詐欺」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、まさにこのフィッシング詐欺から今回のようなウィルスへの感染が起こる可能性があります。
おそらくは大多数の人がそのようなメールを一度は見たことがあるではないかと思います。
フィッシング詐欺とは
では、改めてフィッシング詐欺とは何かを説明します。
フィッシング詐欺は、攻撃者が正規の組織や企業を装い、個人情報や財務情報を盗もうとする詐欺行為です。
攻撃者は、信頼できる組織からの電子メールやメッセージを偽装し、リンク先の偽のウェブサイトであなたの情報を入力させることで、情報を盗み出します。
最近特に多いのは「amazon」や「ヤマト運輸」のメールが多いですね。
誰もが利用しているサイトの名前を語り、偽のウェブサイトへ誘導して情報を盗み出すパターンです。
また、攻撃者も巧妙に文章を書いてくるのであたかも正規のメールと勘違いしやすいのが特徴です。
フィッシング詐欺の見分け方
フィッシング詐欺を見抜くには以下のような点に注意するとよいと言われています。
- 急に安全確認のための情報入力を求めるメールやメッセージ(例:急ぎセキュリティ情報の確認が必要です!)
- 送信者のメールアドレスが正規のドメイン(例:@amazon.co.jp)から送信されていない
- ウェブサイトのURLが通常のものと違う(例:amazoon.co.jp)
- メールなどに綴りの間違いや文法的な誤りが多い(変な日本語が多いです)
これらが一つでも該当していれば、むやみにクリックせずに一度、正規サイトへ行き同じようなメールが送信されてないかを確認しましょう。
また、一人では判断せずに知り合いの方などに一緒に見てもらうと落ち着いて判断ができるかと思います。
フィッシング詐欺から身を守る方法
見分け方についてお伝えしましたが、では事前に防ぐ方法はないか。
そう考える方もいらっしゃると思いますが、残念ながらこれだけネットが普及している中で事前に防ぐというのは中々容易ではありません。
セキュリティソフトも日々進化をして増すので使えばある程度は防げますがウィルスや攻撃者も同様に進化をしています。
最後はやはり利用者本人がしっかりと見極めることが大事になります。
以下は身を守るための手段です。
- 不審なメールは開かずに削除
- パスワードは定期的に変更
- もし不審なメッセージが来たら、公式ウェブサイトの連絡先から直接組織に確認
単純な事ですが、一番シンプルで確実な方法になります。
気をつけるべき事
今回はウィルスやフィッシング詐欺についてお伝えしました。
プライベートでももちろんなのですが、この話は仕事でも十分に気を付けるべき内容です。
いつ・どこで・だれが
会社のパソコンやスマホを使ってウィルスの感染やフィッシング詐欺に合うかはわかりません。
それらを防ぐためには定期的に「従業員へ周知」をしたり「セキュリティソフトの見直し」「OSのバージョンアップ」などを行う必要があります。
「パソコンとか詳しいことは分からないからいいや」では済まない時代になったということはよく理解をした方が良さそうです。
弊社も専門ではありませんので、詳しい内容まではお答え出来ませんが、何か気になる事がありましたらお気軽にご相談ください。