油断大敵!!紙の劣化にご注意を
普段から、職場や家庭などで手にしている資料やパンフレット等の紙媒体、できるだけ綺麗な状態で保存しておきたいですよね。 紙も建物と同じで年月が経つと劣化していきます。 そこで、今回は紙がどのように劣化していくのかを、代表的な4つの原因に絞ってご紹介していきたいと思います。
日焼け
紙の原料であるリグニンという成分は、光に対して敏感なため、紫外線によって容易に変色します。 木材を機械で粉砕して作るパルプを原料とする洋紙には、このリグニンが多く含まれます。ちなみに、蛍光灯の光にも目に見えない紫外線が含まれていますので、長期にわたって蛍光灯の光を浴びただけでも変色の恐れが有ります。
酸化(空気)
酸素は有機物質を酸化劣化させます。紙の酸化とは、有機物質であるセルロースが空気中の酸素と化合して変質・分解をすることです。 これが起こると、最終的には紙がパリパリと硬くなり、触っただけでも割れてしまうほどもろくなってしまいます。
温湿度の変化
紙は温度や湿度の変化に敏感です。紙にとって保存に適した理想の温湿度は、温度:20℃前後 湿度:60%前後とされています。これよりも高温多湿になると紙の寿命は短くなります。 湿度が高くなりすぎると、カビが発生するリスクも高まります。
虫害
ゴキブリ、シロアリなどによって紙が食べられてしまう虫害も、深刻な被害をもたらします。 虫害を防ぐためには、ほこりをためない・湿気をためない、食べカスを残さないなど、部屋の衛生環境を清潔に保つことが重要です。
まとめ
紙の劣化原因はこの他にも有りますが、今回は代表的なものをご紹介させていただきました。このような劣化原因の対策として、保存環境を整えるということが大切です。
- 保存箱に入れる
- 適度な温湿度の維持
- 定期的な品質チェック
以上のポイントを参考にして、みなさんも紙媒体の保存をしていただければ幸いです。